2015年10月14日 07:53
10,11,12日の3日間、松本そば祭り(公式HPはこちら)に出店している「北海道そば」の手伝いをして参りました。今回は、延し棒にカーボン麺棒を使い、ひたすら打ち続けてきました。
下の写真は、そば打ちの作業場(一部)の様子です。
場所は、会場(松本城)から歩いて数分のところにある公民館の2階です。全国から集まった色々な方々が、それぞれの打ち方で作業をしていますので、見るだけでもなかなか面白いものがあります。
さて、カーボン麺棒についてです。
私は、その3日間で2㎏玉を30玉程度打ちましたが、その結果、やはり「非常に良い」と思いました。次が私の所見です。(前回の記事とほぼ同じです。)
1 軽いので作業性が良い
やはりこれが一番だと思います。取ったり置いたりが非常に楽で、丸延しの際などには、麺生地の上に麺棒を乗せたままで麺生地を回転させても良いような感じです。
こうなると、巻棒が相対的に非常に重く感じられますので、軽いものに替えたいと思うほどです。
2 滑りが良い
基本的に非常に良いと思います。
ただ、当初、丸出しの際、最初の滑り出しがスムーズではありませんでした。その訳は、私は基本的に打ち粉をほぼ使わないので、麺生地の湿りのために麺棒がつっかかるという(初歩的な)ミスをしていたからでした。木製麺棒の場合に、それをあまり感じないのは木が水分を吸うので、直ぐに(摩擦抵抗が適度になって)滑り易くなるからではないかと思います。一方、カーボン麺棒の場合には、水分を吸いませんから、その水分のために滑りにくいということかもしれません。以後は、打ち粉を軽く振って、表面を少しザラメにしてから操作を始めるようにしたので問題はなくなりました。このような、木製とは異なる特性を理解して使用しなければならないでしょう。
また、肉分け、本延し等、麺棒操作を続けていると、多少表面が湿っていても滑りにくくなるということはありませんでした。理由はよく分かりませんが、麺棒の上に置いた手が、麺棒の上をしゅるしゅるとこすっていることで、摩擦抵抗が適度に維持できているような感じ(あくまで感じ)を受けました。
3 手入れが容易、扱いが簡単、頑丈
3日間使い続けましたが、特段の手入れはせず、手でしごくだけで水拭きも不要でした。
最終日に目視で見た限りでは傷などは発生していないようでした。
ちなみに、高橋邦弘氏の巻棒は40年使っているそうでが、延し棒は減るものだから適宜更新をしているそうです。カーボン麺棒だとかなり長期間使えそうです。
4 しなりも適度?
今回使った麺棒は硬めの作りになっているようで"しなり"が小さいようです。しかし、その量は零ではなく、わずかながらしなっており、"しなり"の効果は出ています。これは麺生地の動きを観察していると分かります。(これについては、別項で整理したいと思います。)
使用上の問題は無いように思いますが、個人的には、もう少し"しなり"があった方がより使いやすいように思います。(次に示すように"しなり"は無い方が良いという方もおりました。)
会場には、色々な技能レベルの打ち手が作業をしておりましたが、そのうち何人かの高技能者に触ったり使ったりして貰いました。
その方々のコメントは細かいものではなく、直感的な感想ですが、熟達者の経験に基づくものですから価値があるのではないかと思います。(但し、私を前にしての発言ですから、若干の割引が必要にも思いますが、話し振りからは掛け値はあまり無いように感じました。)
・T氏(5段、全日本素人そば打ち名人大会名人))
(延しの操作を数回やってみて)使い易い。滑りも良い。見た目も(黒漆のようで)違和感が全くない。欲しい。
・F氏(5段(5段審査会で多分1位))
(2キロ玉を実際に最後まで打って)非常に使い易い。欲しい。
・S氏(作業場でただ一人3キロ玉で作業)
軽くて良い(ボール紙のようだ)。しなりは無い方が良い。滑りも良い。太めのものを特注したい?
以上、3日間の連続使用における感想等です。製作者によると、"しなり"を付けることについては解決しているようですから、新作では木製麺棒と同じような使用感が期待できそうです。
【ご連絡】11月21日(土)~23日(月)日光そばまつりに参加します。松本と同じく「北海道そば」のお手伝いです。
店舗の入り口で、カーボン麺棒を使って蕎麦を打っていますので、お越しの節はお声掛けください。(日光市公式HP)
下の写真は、そば打ちの作業場(一部)の様子です。
場所は、会場(松本城)から歩いて数分のところにある公民館の2階です。全国から集まった色々な方々が、それぞれの打ち方で作業をしていますので、見るだけでもなかなか面白いものがあります。
さて、カーボン麺棒についてです。
私は、その3日間で2㎏玉を30玉程度打ちましたが、その結果、やはり「非常に良い」と思いました。次が私の所見です。(前回の記事とほぼ同じです。)
1 軽いので作業性が良い
やはりこれが一番だと思います。取ったり置いたりが非常に楽で、丸延しの際などには、麺生地の上に麺棒を乗せたままで麺生地を回転させても良いような感じです。
こうなると、巻棒が相対的に非常に重く感じられますので、軽いものに替えたいと思うほどです。
2 滑りが良い
基本的に非常に良いと思います。
ただ、当初、丸出しの際、最初の滑り出しがスムーズではありませんでした。その訳は、私は基本的に打ち粉をほぼ使わないので、麺生地の湿りのために麺棒がつっかかるという(初歩的な)ミスをしていたからでした。木製麺棒の場合に、それをあまり感じないのは木が水分を吸うので、直ぐに(摩擦抵抗が適度になって)滑り易くなるからではないかと思います。一方、カーボン麺棒の場合には、水分を吸いませんから、その水分のために滑りにくいということかもしれません。以後は、打ち粉を軽く振って、表面を少しザラメにしてから操作を始めるようにしたので問題はなくなりました。このような、木製とは異なる特性を理解して使用しなければならないでしょう。
また、肉分け、本延し等、麺棒操作を続けていると、多少表面が湿っていても滑りにくくなるということはありませんでした。理由はよく分かりませんが、麺棒の上に置いた手が、麺棒の上をしゅるしゅるとこすっていることで、摩擦抵抗が適度に維持できているような感じ(あくまで感じ)を受けました。
3 手入れが容易、扱いが簡単、頑丈
3日間使い続けましたが、特段の手入れはせず、手でしごくだけで水拭きも不要でした。
最終日に目視で見た限りでは傷などは発生していないようでした。
ちなみに、高橋邦弘氏の巻棒は40年使っているそうでが、延し棒は減るものだから適宜更新をしているそうです。カーボン麺棒だとかなり長期間使えそうです。
4 しなりも適度?
今回使った麺棒は硬めの作りになっているようで"しなり"が小さいようです。しかし、その量は零ではなく、わずかながらしなっており、"しなり"の効果は出ています。これは麺生地の動きを観察していると分かります。(これについては、別項で整理したいと思います。)
使用上の問題は無いように思いますが、個人的には、もう少し"しなり"があった方がより使いやすいように思います。(次に示すように"しなり"は無い方が良いという方もおりました。)
会場には、色々な技能レベルの打ち手が作業をしておりましたが、そのうち何人かの高技能者に触ったり使ったりして貰いました。
その方々のコメントは細かいものではなく、直感的な感想ですが、熟達者の経験に基づくものですから価値があるのではないかと思います。(但し、私を前にしての発言ですから、若干の割引が必要にも思いますが、話し振りからは掛け値はあまり無いように感じました。)
・T氏(5段、全日本素人そば打ち名人大会名人))
(延しの操作を数回やってみて)使い易い。滑りも良い。見た目も(黒漆のようで)違和感が全くない。欲しい。
・F氏(5段(5段審査会で多分1位))
(2キロ玉を実際に最後まで打って)非常に使い易い。欲しい。
・S氏(作業場でただ一人3キロ玉で作業)
軽くて良い(ボール紙のようだ)。しなりは無い方が良い。滑りも良い。太めのものを特注したい?
以上、3日間の連続使用における感想等です。製作者によると、"しなり"を付けることについては解決しているようですから、新作では木製麺棒と同じような使用感が期待できそうです。
【ご連絡】11月21日(土)~23日(月)日光そばまつりに参加します。松本と同じく「北海道そば」のお手伝いです。
店舗の入り口で、カーボン麺棒を使って蕎麦を打っていますので、お越しの節はお声掛けください。(日光市公式HP)
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