丸出し-なぜ片側が薄くなるか

2011年10月31日 18:49

 丸出しをしていますと、片側が薄くなってしまって、 あせって厚くなった部分を重点的に延すということがあります。
 私は生地を左に回転させますが、左側が薄くなります。なぜ、そうなるのでしょうか。
 落ち着いて考えれば簡単なことなのですが、わかりやすい説明にトライしました。
 丸出しでは、私は、なるべく生地の全体を延すようにしていますが、作業の形態上、どうしても生地の先のほう(北側)に力が入りますから、実際には、下の図のように生地の北側を多く延していることになります。
 実は、このことが、厚さに偏りができる原因です。
3101.jpg


 ここでは、簡単のために、下の図のように、延すエリアは北側半分とします。また、回転させる角度は通常30度ですが、45度とします。
3102.jpg


 では、バーチャルの延しを開始します。
 下の図は、丸出しをする前の状態で、全体の厚さは「5」になっています
 そして、一回分の延しで、厚さは「1」薄くなるものとします
3103.jpg


 ①は、一回目の延しを行った状態です。(赤いポッチは、生地の真北につけたマークです。)
 北側の厚さが「4」になりました。
 ①’は、④を45度左に回転させた状態です。
 厚さ「4」の部分が左下(南側)へ移動し、厚さ「5」の部分が右下から現れてきました。
3104.jpg


 ②;2回目の延しを行います。
 厚さ「4」→厚さ「3」に、厚さ「5」→厚さ「4」になります。
 ②’;更に45度左に回転させます。新しく「5」が右下から現れてきました。
3105.jpg


 以下、同じように作業を続けます。
3106.jpg
3107.jpg


 ⑤’で、ついに 左下側(南西方向)が最も薄く、その反対側に最も厚い部分(「4})が残っています。
 生地の回転まだ終わっていないのですが、この辺になると、気持ちの上ではずいぶん回転させたように思い込んでいて、「あれーっ?」という感じになるわけです。
 しかし、実態は、やっと半分なのです。
3108.jpg


 厚さ「4」はなくなりましたが、左右に厚さの偏りが残っています。
3109.jpg


 ⑦;7回目の延しです。
 ⑦’;最後の延しの分「2」が北側に出てきています。
3110.jpg


 ⑧;出来上がりです。(45度づつですから8回目ということになります。)
 ここまで我慢して、作業を継続すれば、均一な厚さになります。
3111.jpg


 上のように、ひたすら機械的に8回(30度づつ回転の場合は12回)の延しの作業を行えば、均一になるのですがそこまで待てなくて、やっと半分の頃に、厚さが偏っていると思ってしまうのですね。
 
 これを防ぐためには、理屈としては、生地の南側の区域も北側と同じように延す(全面を延す)ようにすれば良いのですが、実際は、どちらかというと北側に力が入りますので、どうしても偏りがでやすくなります。
 また、もうひとつの解決方法として、延しの際の右手側の力を大きくするという方法があります。つまり、右下から現れてくる厚み部分を、特に延すようにする訳です。

 どんな解決方法をとるにせよ、なぜ厚さの偏りが発生するかという上の理屈を理解しておくことがまず必要です。



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