「捏ねる」か「練る」か(2)

2011年08月24日 13:28

 「語感の辞典」(中村明著/岩波書店)という本がありまして、その言葉の語感によって、その言葉がどのように使い分けられているか等が記載されています。
「練る」と「捏ねる」を引いてみました。

【練る】
水を加えたり火にかけたりしてこねて固める意で、会話でも文章でも使われる和語。
用例:<飴を練る><羊羹を練る>
「こねる」が多方面から力を加える印象があるのに対して、この語は一定方向の反復動作を連想させやすく、その過程よりも結果としてできあがる製品のほうに意識の重点がある表現。


用例に示してある<飴を練る>について、ネットで適当な画像を探してみますと、次のようなのもがありました。

下の写真は、飴の材料です。どろりとしています。
usaame3.jpg

これを、練ります。我々が幼少のころ水あめを割り箸で練った、あれです。
語感辞典にあるように、まさに一定方向の反復動作です。
usaame9.jpg

出来上がりの飴。語感辞典にあるように、「‥こねて固め」られ、製品は当初のどろりとしたものから大きく変化しています。(「‥出来上がる製品のほうに意識の重点がある‥」)
usaame16.jpg

ついでに、羊羹の画像。
練られてどろりとなったものが、型に入れられて「‥固め」られ、固形の羊羹に変化します。
youkan.jpg


一方、「捏ねる」は次のように書かれています。

【捏ねる】
土や粉などに水分を加えて練る意で、会話でも文章でも使われる日常生活の和語。
用例:<粘土を捏ねる><うどん粉を捏ねる>
「練る」が一定方向の反復動作をイメージさせやすいのに対して、この語は複数の方向から力を加えるという動作の過程を表現している感じが強い


用例としては、粘土、うどん粉が挙げられています。
下の写真は、うどんを捏ねているところ。
その下は、陶芸の粘土です。
01koneru.jpg
kikuneri.jpg


対象を回転させながら、「‥複数の方向から力を加え」ています。
「捏ねる」という言葉は、捏ねて、状態の変化をさせようというのではなく、捏ねるという動作そのものを表現している‥、と言えば言えるように思いますね。

以上、あくまで語感の話でして、明確でありませんし、それほどこだわるべきことでもありませんが、木鉢の場合はどっちを使うべきかなぁ、と思うようなことがあれば、これはやはり「捏ねる」、でしょうね。




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