捏ね・丸出し- 力の実測

2014年04月18日 20:13

 体重の活用は、捏ね~本延しの工程ばかりでなく、切りの行程でも考慮すべきと思いますが、最も考慮しなければならないのは、捏ねと丸出しの工程です。
 前回、前傾姿勢について整理をしましたが、それぞれの姿勢でどのくらいの力が掛るのか、実際に測ってみることとしました。
 力の測り方は、下の写真のように、台の上においた体重計を姿勢を変えて押さえることによることにしました。(なお、力は「㎏・重」としなければなりませんが、簡便のために、㎏で代用することとします。)

前傾姿勢体重計


 まず、悪い例からですが、下図①のような前傾姿勢Aの場合についてみてみます。
前傾姿勢1

 この傾向は初心者に多く見られます。
 直立状態からお辞儀をする時のように、前方に倒れないように腰を引いた姿勢ですから、体はどっしりと安定しています。このため、理屈上は、体重を使っての力を出すことはできませんから、腹部及び腕の筋肉を使わねばなりません
 F1の実際の値は、体重計で測りますと20㎏前後になりました。


 下図②は、足を後方に引いて体を伸ばして、力を加えているところです。
前傾姿勢22

 体は、前に倒れ込むような姿勢ですから、体重が使用されています。
 ただし、次の③と比較すれば分かるように、GがF2の箇所(作用点)から離れていますので、効果的ではありません。
 図では極端な姿勢を描いていますが、この図のように足元を台から離していくと、Gが作用点から離れていきます。(脚を伸ばしていることとは直接的には関係なく、GがFから離れていくことが問題です。)
 この姿勢は良く使われていますが、必ずしも体を伸ばせば良いというものではないですよ、ということです。
 この姿勢のチェックポイントとして肩の位置(k)が参考になると思います。F2の手前になっていると、良くありません。
 F2の実測値は、体の傾きやk点の位置次第ですが、30㎏~40㎏前後というところでしょうか。


 下図③は、体重利用という観点で、好ましいと考えられる姿勢です。
前傾姿勢3
 
 GがF3の近くになっており、これに伴いk点がF3の向こう側に位置しています。
 脚は伸ばしても軽く曲げてもよく、問題はGの位置が、いかにFの近くに位置しているかということです。
 F3の実測値は体重が乗っていますから、50㎏前後になります。


下図は、体重利用の極端な例です。
前傾姿勢4
 
 Gを、どんどんFに近づけると、ついには両者は一致し、力は最大値(体重そのもの)になります。(言い換えると、Fは体重以上の力にはならない、ということです。)
 私の場合、最大63㎏の力を発生させることができますが、この姿勢では、このわずか10㎏増のために作業の円滑性が低下しますので、お徳とは言えませんね。
 

 以上、実測した数値を記載しましたが、この数値は個々の体重や姿勢のちょっとした違いで異なりますから、数値そのものをどうこうというのではありません。体重の重心位置を作用点(Fの位置)に寄せるという点に着眼することが大事ということです。

 また、前回の記事でも触れましたが、以上は静的な力関係です。
 実際には、グッと力を加えることで上記のそれぞれの実測値に対して +10㎏~20㎏の力が一時的に発生します。つまり、動的な体の動きを加えてやれば更に効果的になるということです。
 捏ねにしろ丸出しにしろ、動的な体の動かし方は、簡単にいうと「ギッタンバッコン」ということになりますが、これをスムーズにかつ見た目も美しく出来るようになれば良いなぁ、と思います。



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