包丁の保持は、吊るが如く。

2012年08月14日 14:17

 切りがなかなかうまくいきません。
 原因の一つは、包丁を手先で操作しようとして、手や腕に不要な力が入っているからです。ゴルフでいう手ごねです。
 うまく切るためには、体全体を使うような意識が必要で、そのためには手や腕等の局部の力を抜くことが肝心になるのですが、そうなるためにはどうしたら良いのでしょうか。
 このブログで、前にも何度か触れていますが、まずは、シンプルな姿勢を作ることが必要です。そして次に、肩を軸にした大きな機構で切り進むようにすることがポイントになってくるのですが、このとき包丁をがっちり握ってしまうと、どうしても、その影響は腕、肩、体に伝わっていき、体全体がロボットみたいにぎこちなくなってしまいます。

 道具を使うスポーツでは、なんでもそうだと思いますが、手に力みがあると、その目的に叶うような、スムーズかつ確実な動きをすることはできません。剣道、ゴルフ、テニス等々、皆そうです。

 では、どうしたら力みのない握りができるでしょうか。
 刃物を持つと人が変わってしまう、という訳ではありませんが、切ろう、切ろうという気持ちが最も大きな要因であるように思います。つまり、まずは、はやる「気持ち」を意識的にコントロールできるようになることが大事です。

 そして、その力みの伴わない保持の仕方を繰り返し訓練をし、その感覚を脳に覚えこませ、これらを無意識に出来るようにする…、ということになります。

 以上のことを、今、次のように試行をしています。

1 持ち方
  包丁の重心近くを、吊り下げるようにして軽く持つ(※)。
  重心近くを軽く持っていますから、包丁は、ほんの少し前下がりになります。
  hocho1.jpg
  この持ち方の対極として、包丁の柄の先の方(手前に近い方)を持つというやり方がありますが、こうすると重心から遠くなりますから、包丁の先を持ち上げなければならないという、不要(といえば不要な)力が必要となします。目的外の力はなるべく排除したほうが良いと思われますから、この持ち方はあまり適当ではないような気がします。

 (※)「吊るように持つ」という保持の仕方であれば、あとは重力に任せて鉛直に落とすだけということになりますから、余分の力は存在しませんが、これを単に「握る」という保持の仕方にすると、握っている訳ですから、切るため以外の不要な力が存在し、それが良好な切りの邪魔をするのではないか、と思います。

2 切り始め(コッ…)
  そのまま包丁を直下へ落とす感じで切っ先を接地させる。
  このことにより、結果的に麺帯の北側部分(図の左側)から切り込むことになります。
  hocho2.jpg

3 切り進み(…トン)
  上の動作とほぼ同時に、斜め前方・下方へ、軽く力を加え刃先を前方に擦りつつ刃の全体を確実に接地させる。
  これを、手先で切り下すのではなく、肩を軸にして腕全体を移動させるイメージで行う。
  hocho3.jpg
 
4 包丁から出る音
  コトン、コトンという感じになります。
 
 こう書いていて、ちょっと考えすぎではないかと自分でも思うのですが、切りにおけるメンタル面の影響というのは大きいですから、考え方を自分なりに整理をして、いわば納得づくで、解決していく必要があるんじゃないかなぁ、と考える次第です。



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